水平にするには?
次の板を水平にするには右側のおもり(8個のまとまり)をどの位置に置けばよいでしょうか?

試行錯誤の後、自分たちで予想して置いてみた結果、水平になって喜んでいる様子(5歳/年中児『バランスをおぼえよう』)

感覚的にわかるようになる瞬間
左側に4個の重りが中央にある状態で、右側に8個の重りをどこに置けば木の板が水平になるか試しています。女の子が並べてみたところ、水平より少しだけ右方下りで斜めになっていることに気づきました。そこで、先生は、『ちょっとだけ動かすとしたらどっちに動かす?』と質問してこどもの考えを促します。するとすぐに、左側のこどもたちは、手でこっちと知らせてくれて、右側が重いことを言葉でも知らせてくれました。男の子は、右端のブロック2個を左端に持ってくれば水平になると予想しジェスチャーで伝えます。その予想通りに動かした結果、板が水平になり、嬉しさを表現する姿が見られました。
このような姿になるまでには次の経緯がありました。
①はじめて観る装置でわくわくしながら、板を水平にすることがミッションであることを受け入れた
②板が水平になるように、おもりを動かしていくことを試行錯誤した
(自分で試したりお友達が行うのを観ることで、うまくいかない場合、うまくいく場合を繰り返した)
そして、日常生活における経験としては、シーソーで遊んでいることなどがあります
どっちがはやい?どうしてそう思う?
直線コースと、サイクロイド曲線のコースとでは、どちらが速くゴールするでしょうか?

木球を転がす前に、どちらがはやくゴールする?と聞かれ、その理由について一生懸命説明してくれている様子(5歳/年中児『どっちがはやくゴールする?』)
自分なりに理由を考えて言ってくれています。
実際に木球を転がして確認した後、なんでそうなったのか考えている様子です。
実際に木球を転がしてどっちが速くゴールしたか観察した後、再度なんでそうなるのかを考えて言ってくれています。さらに、導入で試したことを思い出して、そのことを先生に伝えてくれています。
下の動画は、この活動の最初に行った導入です。自由にお友達と協力しながら木球が転がるコースをつくっています。導入としてこの遊びを設ける狙いは、自然と木球(物体)の動きを知っていくことや、友達と協力してコースをつくることで、論理的思考力やコミュニケーション能力を育むことにあります。